過去ログ - 【咲：安価で】京太郎「ワイルド・ウェスト？」やえ「２だな！」【西部劇！】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価で】京太郎「ワイルド・ウェスト？」やえ「２だな！」【西部劇！】

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430: ◆g1RagFcnhw[saga]
2012/08/28(火) 20:08:43.27 ID:PmdsxkM60
豪華な客室には、確かに食堂であった名残のようにカウンターが置いてあった。
――そして、その席に座りながらポリポリポリと何か黒い物を食べている女性も一人いた。

京太郎「……あの……」

？「……何？」

京太郎「何でそんな所で食べているんですか？えっと……(確か、永水の中堅の人だったよな)」

？「黒糖」

京太郎「いや、お名前の方を……」

？「……滝見春。食べる？」ｽｯ

京太郎「あ、どうも頂きます……うまっ(久しぶりに純粋な糖分を取った気がするぞ……)」

春はその言葉が嬉しかったのか、にこりと微笑みを浮かべた。

春「さっきは、夢の事を考えていた」

京太郎「夢？」

春「これはその最終目標」ｼｬｶｼｬｶ

黒糖の入った袋をしゃかしゃかさせながら、彼女はそう言った。

京太郎「？？？」

春「……私はこの一帯を取り仕切る商人の一族。その中でも私は、外の国に向かって商売をする事が多かった」

京太郎「外の国っていうと、南の方にあるあの国とか？」

春「そこもあるけど……これと出会ったのはもっと遠い、東の国の小さな島での事だった」

京太郎「(東の国……ああ、成程ね……)それで、あなたの夢ってどういう物なんですか？」

春「決まっている。この国にもっと黒糖を普及させるのが私の夢。こんなにおいしい物を食べないのは最早国の存亡に関わる。その為には商人よりも、もっと大きなお金を稼ぐ手段が必要」

京太郎「(この人、無口だと思ってたけど結構語る口なんだな。今の内に退散しておこう……)」

＊

黒糖の獣、滝見春から逃れた京太郎は、別の場所をぶらつくことにした。

どこに移動する？【残り行動回数：二回】

>>432

１：貨物室

２：小さい宿泊用の客室

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