過去ログ - 春香「ねぇプロデューサーさん?」
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2012/08/23(木) 00:24:42.09 ID:QXBHTeFZo
【わかったこととかわったこと】
「……って感じね」
「やっぱり二人とも似たようなこと考えてたんですね」
私と律子さんは、会議室で秘密の談話をしていた。
お互いに今日話した内容を打ち明けてみると、びっくりするくらい同じような会話。
そもそも、あの二人の気持ちを探ってみようと律子さんに提案したのは私。
私を担当してくれているプロデューサーさんと接する機会が、私には多くあるし、
律子さんは事務も兼任しているから、小鳥さんと接する機会が多い。
だからもしかしたら、プロデューサーさんが小鳥さんに対して、
逆に小鳥さんがプロデューサーさんに対してどういう感情を抱いているのか、
私と律子さんで聞きだすことが出来るんじゃないかと思った。
といっても私も律子さんも、あの二人がお互い
意識しあっていることを知っていた。
だからもどかしく感じていたし、
『早くくっつけばいいのに……』というのが二人の共通する意見だった。
「お互いが謙遜しあってるからダメなのよね」
「そうですね」
『きっと自分のことなんてなんとも思っていない』
『自分なんて相手に釣り合うはずがない』
そう決め付けているから、前に進むことが出来ずにいる。
良い意味での自惚れが足りないというか、悪い意味で謙虚すぎるというか……。
人間なんて少しくらいあざといぐらいがちょうどいいのになぁー。
「どちらかが押しが強ければ、イケると思うんですけどね」
「小さなことでもいいから、何かきっかけがあればね……」
「そのきっかけを私達で作ってあげましょうよ!」
「どうやって?」
「二人を別々にけしかけるってのはどうでしょう?
私は私で、律子さんは律子さんで、二人の背中を押すんですっ!」
「そそのかすってこと?」
「はい!」
たとえば食事に行くとか、たとえば共通の話題を持ってることに気付かせるとか……。
とにかく二人が否応無しにお互いを意識しないといけない状況に追いやってしまえば、
あとは水を差した植木鉢のように、待っていれば何かしらの芽が出てくるかもしれない。
「それが赤い実だったら、素敵じゃないですか!!」
「ま、まぁね」
「でしょう?」
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