過去ログ - 春香「ねぇプロデューサーさん?」
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24:1/3[saga]
2012/08/24(金) 00:25:29.72 ID:+gymnPO2o
【かもしれない】
「ふぃ〜今日もよく頑張ったな春香」
「はいっ! プロデューサーさんも!」
昨日のラジオの収録は、特に大きなトラブルもなく無事に終わった。
そして本日、春香は某所で雑誌の取材を受けたのだが、すばらしく上手くいった。
なんと驚くべきことに、たったの三度しか転ばなかったのだ!!
雑誌の取材なら転ぶことなんてないだろうと首を傾げたそこの貴方!
もし貴方が春香のプロデュースを担当することになったなら、
恐らく三日もせぬうちに、彼女のオートバランサーを最新鋭のものに交換したくなるだろう。
「こりゃ明日ニュートラリーノが降るかもな」
「なんですそれ??」
暗黒物質の最有力候補とされる超対称性粒子ニュートラリーノ。
一部の人々から植えつけられた春香のイメージに、暗黒の名は実にピッタリだ。
などと言うと、きっと俺は春香の暗黒面に引き込まれてしまうだろう。
「あのープロデューサーさん?」
「どうした?」
「小鳥さん……のことなんですけど」
「なんだまたか」
下を向いた春香はもどかしそうに手を扱いまわしながら、
歩幅の大きなゆっくりとした足取りで歩き始めた。
どうも昨日から、春香は俺に小鳥さんのことを聞きたがる。
聞いたところで人の心はたった一日程度で変わるもんじゃないってのに。
「プロデューサーさんは、小鳥さんは自分には勿体無いって思ってるんですよね?」
「そう、俺なんかよりもっと良い男が世の中にはごまんといる」
「私は十分素敵だと思いますけどね、プロデューサーさんって」
「ん? なんだって?」
「ナンデモナイデスヨー」
「とにかく、俺が小鳥さんに好意を持つなんて、おこがましいにも程があるよ」
「そんな大したタマじゃないと思いますけどね、小鳥さんって」
「ん? なんだって?」
「ナンデモナイデスヨー」
もちろん春香の言葉は聞こえていたわけだけど、
小鳥さんの名誉の為、ここはスルーしておこう。
車へと向かう足を少しだけ速めて春香との距離を開けようとすると、
すかさず小走りで間合いを詰めてきた。
どうやらまだこの話を続けるつもりらしい。
「でもですよ? それってプロデューサーさんが決めることですか?」
「え?」
「相応しいかどうかは小鳥さんが決めることじゃないですか?」
「まぁ確かにな」
「だったら分からないじゃないですか! プロデューサーさんのこと好きかもしれない」
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