過去ログ - ジャイアン「俺を雇わない企業なんてどうかしてるっつーの」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:43:20.10 ID:Zx+xTz0oo
視界の開けた交差点に出る。あたりはすっかり真っ暗になっていて、
俺の目に、前方で信号待ちしている車の群れからライトが入ってくる。

ツネオはしばらく無言で前を向いていたが、
急に左折の方向指示器を出すと――俺の家は右だ――早口に喋った。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:44:24.67 ID:Zx+xTz0oo
謙遜があっても俺は油断しない。皆が皆で謙遜するくせに、
俺が弱音を吐くと全力で非難することを知っているからだ。

「私はあんたのために言ってるんだ、あんたは前を向いていかなきゃならないんだ。」

以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:45:29.50 ID:Zx+xTz0oo
どうして? お前の親父、社長だろうが。親父さんに頼めば一発なんだろ?」

自分でも馬鹿なこと言ってるなと思う。俺はさらに拳を握り締める。

「そりゃあ、まあそうなんだけど」
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:46:40.66 ID:Zx+xTz0oo
ツネオがあまりにツネオらしくないことを喋るので、俺はあっけにとられていた。
何か返事をしなければとも思うが、もう少しツネオに喋らせてやることにした。

「大学に入って、色々勉強して……思ったんだ。
 僕って全然ダメだなって。ウヒヒヒ」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:47:58.33 ID:Zx+xTz0oo
「だから僕は、パパの会社以外でまずは就職しようと思ったんだ。
 なあに、今の僕じゃあ失敗するけどさ。
 どんどん失敗してどんどん学んでいこうと思ったわけ。
 ウヒヒ、といってもまだ内定は出てないんだけどね。
 明日も面接、あさっても面接。エントリーシート書くの、
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:49:11.87 ID:Zx+xTz0oo
「じゃあ、シャイアン。ここでいいかい?」

「ああ、ありがとう。助かったぜ」

ツネオは街路樹の下で車をゆっくりと止める。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:49:57.82 ID:Zx+xTz0oo
ツネオが行った先を見ると、信号機だとか、車の尾灯だとか、
光という光があちこちで夜を彩っているのが見える。
幻みたいにみんなぼやけているのが、けっこう綺麗だった。


以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:51:31.15 ID:Zx+xTz0oo
大人になるとは一体どういうことなのか?
なぜいつの間にか皆、大人になっていったのだろうか。

俺たちがガキのころ。ツネオは社長になりたがっていたし、
シスカちゃんは外交官になりたがっていた。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:52:35.42 ID:Zx+xTz0oo
疲れたな。コピペする作業だけなんだが、すごい腹の中を探られているような感じだ。誰かいるのか?


33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:53:57.94 ID:Zx+xTz0oo
そんな生き方を「夢がない」と一蹴してしまう者が子供で、
その中にも生きがいを見出せる者が大人なのだろうか?

俺は「夢がない」と思ってしまう。多くの人間が歩むような道なんて、
歩みたくないと思っている。
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/24(金) 00:54:00.23 ID:ZMJ/Zi0Lo
……ほう。オレの隠身を見破るとは
お主、なかなかやるな


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