過去ログ - ジャイアン「俺を雇わない企業なんてどうかしてるっつーの」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/24(金) 01:03:36.52 ID:jgpmCHZIO
書き溜めて出直しても良いのよ


49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:04:28.16 ID:Zx+xTz0oo
そうして今、俺は大学に通っている。
そしてまた人生の岐路に立たされ行動できないでいる。

理想も何もなく、入れてくれる企業に苦もなく入る。
転職する行動力もない俺は、そこで待遇悪く働かされ、一生を終えてしまうのか。
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:05:11.06 ID:Zx+xTz0oo
俺は土管から飛び降りると、空き地を出、まっすぐにノベタの家に向かって歩き出した。
デキの悪いあいつが、どう生きているか。デキの悪い俺が、どう生きるべきか。
確かめようと思ったのだ。

少ししめった秋風が空き地をざわっと撫でる。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:07:20.16 ID:Zx+xTz0oo
例えば誰か、立派な偉人の伝記を読んだとき。
例えば誰か、立派な人の講演を聞いたとき。

俺は、「ようし、俺もやってやるぞ」と一念発起。
明日からは早起きをし、勉強をきちんとして、
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:08:13.24 ID:Zx+xTz0oo
そんな自分の怠惰を憂い、心の中でグチグチと呪ったところで
なんの解決も見出せないことを俺は知っている。
努力のできない人間が上にのさばることなど絶対にできない。俺はそれを知っている。

だが知っているということがどれだけ俺の救いになるのだろう?
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:09:40.55 ID:Zx+xTz0oo
ノベタを訪ねるのは、俺にとってなかなかに骨の折れることであった。
俺はノベタの家の前にたどり着くと、ある種の恐怖感でいっぱいになり、
呼び鈴が押せなくなる。

もしノベタがツネオやシスカちゃんのようになっていたら……
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:10:32.26 ID:Zx+xTz0oo
そんなことを考えながら、ノベタの家の前でモジモジしていると、
唐突に2階の窓が開いた。
そこには懐かしい友人の顔――少なくとも俺はそう思っている――がある。懐かしいメガネ。

ノベタの家に上がると、ノベタはパジャマ姿で俺を迎え入れた。
以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:11:58.61 ID:Zx+xTz0oo
喜色満面、無邪気に喋るノベタに案内されて、俺はヤツの部屋に入る。

部屋には湿った空気、それも人間の生活感を想起させるニオイを
はらませた空気が充満していて、少し圧迫感がある。

以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:13:03.29 ID:Zx+xTz0oo
汚い部屋、堕落した自分、昔いじめられた友人。
あらゆる事象を無視して、ノベタはただただ喋り続けた。

無邪気に、笑顔を絶やさず。まぶしいほどだ。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 01:13:52.92 ID:Zx+xTz0oo
「まあ俺も、ダメだな。面接はけっこうしてるんだけど……」

嘘ではない。確かに面接はしているのだ。
「けっこう」と言えるのかは分からないけれど、確かに。
そう考えた後、俺はいったい誰に弁解しているのだ? と思う。
以下略



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