3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/24(金) 19:48:35.83 ID:NZSihzP+o
「無事を祈りたいけど……これだけ時間が経っていると」
「それは……。わかりますけど、私たちは希望を失わずにいましょうよ。涼たちを暗くさせるわけにはいきませんからね!」
「そうね……」
尾崎さんが絶望的なことを呟くのに、私は努めて明るく答える。もちろん、私だって内心では……。
ううん。そんなことを考えていてもしかたない。
「そういえば、今日から泊まりですから。後、よろしくお願いしますね」
「ああ……。村おこし企画だっけ? 高ランクのアイドルを呼ぶなんて思い切ったものね」
「涼は、日高さんや水谷さんよりは低ランクですからね」
二人がAランクなのに対して、私のいとこである涼はずっとBランクに留まっている。けして低いランクではないが、ギャラに差があるのは事実だ。
とはいえ、涼に実力がないわけではない。なにしろ私だってAランクに上がれたのだから、涼がAランクになれないはずがないのだ。
でも、まあ、そこは、いまや、涼のプロデューサーとなった私の腕の見せ所というところだろう。
「じゃ、出かけてきます」
「はい、いってらっしゃい」
そうして、私は涼と待ち合わせている東京駅へと向かったのだった。
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