過去ログ - 杏子「お、ほむ焼きの屋台だ」 仔ほむほむ「ホミュェエエェェッッ!!!…」
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[sage saga]
2012/09/21(金) 12:30:25.00 ID:YaSSylos0
ピンポーン…
「ホムッ!?ホムウウゥゥゥゥゥーッ!!」トテテテテ… ペチペチペチ…
昼前に鳴った玄関のチャイムの音に、ほむほむは飛び起きて壁に走って行き、壊れんばかりに叩きだした。
「……ん?……誰だろ?」
「ホムウウウゥゥゥーッ!!ホビャアアアァァァァーッ!!」ペチペチペチ…
俺は必死に壁を叩くほむほむを置いて玄関に向かった……と言ってもこの部屋のすぐ横が玄関なので間の壁をすり抜けただけだが……
ピン…ポーン…
「……ん〜?」
開けられないので覗き穴から外を見る……知らない男がいた……
「……手に持ってるのは……新聞か?」
そのまま見ていると、外の男は頭を掻きながら手に持っていた新聞をドアに差し込んだ……
カタン…
ドアについている新聞受けに新聞が落ちた……
「……新聞の勧誘か……もう居ないな…………はぁ……こんな時、彼女でもいたら心配して来てくれるんだろうな……」
俺は新聞を無視して壁をすり抜け、元の部屋に戻った……
「ホビャアアアアアアァァァァァァ…ホムムウウウウゥゥゥゥゥ…」ペチペチペチ… ポロポロポロ…
ほむほむはまだ壁を叩いている……
「……残念だったな……お前の待ってる『俺』じゃなかったよ……」
「ホムッ…ホムゥッ…ホムウウウウウウゥゥゥゥゥ…」ペチペチペチ… ピエェェ…ン…
……しばらく壁を叩いていたが、やがてあきらめてまた寝床に入った……ほむほむの両腕が真っ赤に腫れているのがわかった……
よほどショックだったのか……その後は何も摂取せずに寝床から出なかった……すすり泣く声がずっと寝床から聞こえてきた……
・・・・・・・・
俺が目を覚まして……窓から外を見るともう夜だった……
「いかんいかん……こいつが鳴かないと目が覚めなくなってたからな……今何時だ?」
時計を見る……幸か不幸か、俺の部屋の時計にはカレンダーも付いている。
「んー……?えっ!?二日も寝てたのか!?……えっ!?こいつ、その間ずっと鳴かなかったのか!?」
慌てて飛び起きて水槽を見る……いつもと変わらずほむほむが寝床で横になっている……小さな胸が上下しているので生きているのがわかった……
「ふぅー、生きてるな……良かった……でも……全然鳴かなかったって事は……起き上がらなかったって事か?」
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