833:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/17(金) 00:02:16.37 ID:mymGj7Cy0
照魔鏡分析結果
福路美穂子 身長１５６cm B：８６ W：５６ H：８４
攻撃力：Ｂ 守備力：Ａ 技術：Ａ＋ 速度：Ｂ 精神力：Ａ 本日の運気：Ａ
保有スキル：
心眼読み（ウオッチャー・スキャン）：Ａ 省略。
アナログ天使（おはようミッポ）：Ｂ 省略。
猫箱観測（シュレーディンガーの法則）：Ｃ 強い意志の力で百パーセントの確信を以って、ツモ牌の中身を特定することにより、意図的に『シュレーディンガーの法則』を発動させ魔物や眷属の上書きを無効化する。ただし、特定した牌が実際の牌と異なった時には世界を欺いたペナルティとして次局の視力が封じられる。成功率が低く（普通なら１／３４）極めて狭い範囲の効能（単なる上書き阻止）しかない割にはペナルティが重すぎるので、スキルランクは低い。
照（シュレーディンガーの法則！？ そういえば開発中のスキルがあったけど、福路さんはこんな非効率的なオカルトに手を染めてまで、私たち魔物の支配力に抗おうとした？）
照（けど、それで６本場の時に福路さんが私に振り込んだ理由も得心した。あの時福路さんはシュレーディンガーの法則を外したペナルティで場の牌が全く見えていなかったんだ）
キャプテン（ふーう、また失敗してしまいましたか。けど雀さんの自風牌の性質が測れただけでも収穫がありました。また次局は目隠し麻雀を強いられることになりますが、雀さんなら風牌ツモでしょうし、宮永さんの連続和了なら振り込んでも点数は高が知れてます）
キャプテン（シュレーディンガーの法則。リスクとリターンが噛み合っていないので、使い勝手が良いスキルとは到底言えませんが、私たち一般人が魔物に対抗できる武器足り得ることか証明されましたよ、龍門渕さん）ふわっ（目を閉じて過去を回想する）
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７月中旬 龍門渕高校
キャプテン「龍門渕さん、この度は練習試合を受けていただき、ありがとうございます」
透華「お気になさらずに福路さん。わたくしも原村和の同窓に興味がありましたから。ところであなたは母校の風越の方には凱旋しないのですか？」
キャプテン「今の私にはあの門を潜る資格はないと思いますので」
透華「････････････そうですか」
純「まあ、名門風越は県予選で敗退した訳だし、新鋭の阿知賀が県代表になった今では、顔見せしたら嫌味と取られかねないからな」
一「ふーん、そういうものなのかな？」
智紀「それは当然。勝負の世界で勝者が敗者に掛けられる言葉なんてない（キリっ）」
透華「みんな、そのぐらいにしておきなさい。それでは対局を始めましょうか」
―――――――――――――
衣「ツモ、海底摸月」ゴゴゴ（影のような腕が月を掬いとる）
穏乃「つ･･･強い、何この人！？ 私と宥さんと玄さんの３人掛かりでもまるで歯が立たない」
玄「お･･･お姉ちゃん、怖いよ」ガクガクブルブル
宥「･･･････････････」ブルブル
一「やはり衣の相手は荷が重すぎたね（どうやら阿知賀は福路のワンマンチームみたいだけど、よくこれで奈良を勝ち抜けたよね？）」
智紀「一、衣相手に蹂躙されるのは当然のこと。これだけで実力を測るのは早計」
一「そっか。そうだよね、智紀（臨海の化物たちの所為で僕の中で衣の無謬性が揺らいじゃってたみたいだな、反省）」
憧「魔物を生で見たのははじめてだけど、強いなんて次元じゃないわね（ゴクリ）。ねえ、美穂子。全国には彼女みたいな怪物がゴロゴロしているわけ？」
キャプテン「流石に天江さんクラスの打ち手は全国でもそういませんよ。逆に言うなら数人は確実にいることになりますが。白糸台の宮永さんや永水女子の神代さん。更には原村さんのいる清澄にも一人いるみたいですね（宮永性なのが少し気になりますが）」
透華「福路さん、少しお話したいことがあるので、ついてきて貰えませんか？」
キャプテン「分かりました。それじゃ、皆さん。少し席を外します」
憧「何か面白そうだから、あたしもついていこーっと･･･」
―――――――――――――
透華、キャプテン、憧で廊下を移動中に別の部屋から声が漏れる。
純「チー」
優希「ぐわー、またずらされたじょ（涙）」
憧「あれは何？（あの子、和と同じ清澄の制服を着ているみたいだけど）」
透華「純への弟子入り志願者ですわ。お気にならさないでください（流石に片岡さんのことを告げるのはフェアではありませんから、黙っていましょう）」
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