過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ」霞「夕方の挨拶ってなんだったかしら?」【安価】
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558: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/09/01(土) 22:13:46.82 ID:X2SZnCBGo


 京太郎「……そういえば」


 咏「え!? な、なにかな?」


 少女らしい――もう二十四にもなるのに――妄想に赤面して、目の前の道に集中する。

 ……ああもう。彼を見てると、顔が熱くなって仕方ない。


 京太郎「咏さんって、日本でどのくらい強いんですか?」


 咏「ああ……麻雀の話か」


 ……そういえば、ここまで近くに異性がいるというのも、初めての経験のような気がする。

 そして、それを感じさせない程彼は柔和で、優しくて―――


 咏「私は―――」


 だから、折れてしまいそうになった。


 咏「………………」


 私は本当は弱いんだって。

 継ぎ接ぎの技術と経験だけで伸し上がって。ある筈もない天性を装って。
                                                憧れ
 飄々としているのも嘘で。誰よりも勝ちたいってムキになっていて。届かない健夜さんに嫉妬するような。

 たまたま好きになって。たまたま勝ちたいって願って。……そんな、なんでもない人間なんだって。


 自分を誤魔化して生きて来たんだって――――彼に告白したくて。



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