過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ」霞「夕方の挨拶ってなんだったかしら?」【安価】
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644: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/09/02(日) 21:05:52.14 ID:gaPwV8hVo


 京太郎「……はあ。まあいいですけど」


 見たところ、目の前の中年は確かに、自分よりひ弱に見える。

 頭部の総白髪と、全体的に色白な風体はともすれば死人のよう。

 全体的に活力が無く、ともすれば消えてしまいそうなくらい薄く―――白一色なのに、まるで影のよう。


 ?「……なるほど。そういう事か」


 京太郎「……え?」


 ?「いや、なんでもないさ。ただ、少し納得しただけだよ」


 ……脳を侵す、奇妙な靄を感じる。そしてそれがどういう名を冠するかも、本当は理解している。

 境内を覆う奇妙な酩酊感とも清潔感とも違う。

 明らかな異質。ともすれば共感に近い感情。

 ―――それを人は違和感と呼んだ。


 京太郎「―――アンタ、なんなんだ?」


 ?「なんだ―――ふむ、なんだ、か。よく判らないが、人間と答えた方が良いかな?」


 飄々と答える彼――だが、それをふざけていると一笑にふす事は、今の俺にはできない。その言葉を聞いてむしろ安堵が先に来たほどだ。



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