過去ログ - 淡「私が都落ちか…」京太郎「大星がそれ言うと洒落にならねえな…」 2スレ目!
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66: ◆pCll5Zr.d.[saga]
2012/08/29(水) 18:30:14.15 ID:PORv6wuM0
[晴絵到着前]

玄「(須賀君との…ううん、須賀君達とのお出かけが楽しみだなあ)」

玄「(休みの日は旅館のお手伝いをする事が多かったから、あんまり出かける機会は無かったしね)」

玄「(大阪に行ったら何して遊ぼうかな…)」



玄「(とうちゃーく!須賀君たちはどこかなー…え?)」



その時、松実玄は目にしてしまった。ベンチに座る女性と、それに向かい合うようにして立っている男の姿を。

「さっき必死で頬張ってた人とは思えない台詞ですね…」

「何と言われてもいいわ。私は欲しいの、あなたのソレが」

「そうですか。全く、部長って案外堪え性が無いんですね」

「…貴方が私をそうしたんじゃない。ねえ、早く出してよ」

「部長も好きだなあ…」

「ええ、好きよ。貴方のソレ、病み付きになる位美味しいんだから…」

「嬉しいこと言ってくれますね、部長」

「ふふっ、本当の事だから仕方ないじゃない」



ベンチに座る女性…鷺森灼の表情は恍惚感に浸った表情をしていた。悦んでいた。

彼女の向かいに立つ男…須賀京太郎の表情は良く見えないが、愉しそうな声色をしていた。

灼との話を終えた京太郎が懐を弄ってナニかを取り出した瞬間、玄の焦燥感は頂点に達したのだ。



「止めてよ…」

「ん、玄さんじゃないですか…どうしました?」

「須賀君がそんな事をするの…私、見たくないよ!」

「何言ってんですか。こんなに愉しい事を止められる訳、ないでしょう?」

「ッ!」

玄は、自分でも訳の解らない内に京太郎に襲い掛かっていた。

「玄さん、一体何を…が、あっ……」

京太郎は鳩尾に重い一撃を受け、昏倒した。その一瞬に起った事を、京太郎や灼はおろか、玄本人さえも理解してはいなかった。

いや、玄にとっては今起きた事などどうでも良い事なのだろう。玄はただ、悲しみの捌け口を探していた。

だから、京太郎の様を見た灼が激昂して向かってきた事も、その理由も、もはやどうでも良くなってしまっていたのだ。


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