105:ピカチュウは賢治が考えた説↑ ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 21:50:22.52 ID:bOaug2Ec0
そのときすうっと霧がはれかかった。
どこかへ行く街道らしく小さな電燈の一列についた通りがあった。
それはしばらく線路に沿って進んでいた。
そして二人がそのあかりの前を通って行くときは、
その小さな豆いろの火はちょうど挨拶でもするようにぽかっと消え、二人が過ぎて行くときまた点くのだった。
ふりかえって見るとさっきの十字架はすっかり小さくなってしまい、ほんとうにもうそのまま胸にも吊されそうになり、
さっきの女の子や青年たちがその前の白い渚にまだひざまずいているのか、それともどこか方角もわからないその天上へ行ったのか、
ぼんやりして見分けられなかった。
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