11:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 02:47:16.84 ID:87tC1tni0
男「あの詩集はどのくらい進んでますか?」
おじさん「お前んとこの文選と植字はもう済んだから、
試し刷りして確認が終わったら印刷に入ってくれ。」
男「分かりました。」
男は台の上で組み上げた状態で並んでいる版を、活字が落ちないように一つずつ糸で丁寧に縛って、表面にインクをつけると上に紙を乗せて、シリンダーで圧力をかけた。
そうやって1ページずつ紙に文字を印刷していく。
『 永訣の朝
けふのうちに
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゆとてちてけんじや) 』
男(これは妹さんを看取る時の詩だな。うん、原稿と少しも違わない。)
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