116:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:15:00.56 ID:bOaug2Ec0
* * *
ザネリは膝の上に乗せた両手をぎゅっと握った。
口を硬く結んで、その時の手の感触を思い出しているんだろうとジョバンニは思った。
ザネリ「元の世界にもどってから確認したら、カムパネルラはちゃんと生きてた。
事故も起きてなかった。成功したんだ。」
ジョバンニは何も言えなかった。
自分の親友の命を助けてくれた話だったが、
よくやったな、と気軽に褒めたりできるようなことではなかった。
ザネリ「でも、いつからか、私の体に変化が起きた。」
ジョバンニ「眠れなくなったのか?」
ザネリ「ううん、よく眠れたよ。
その代わり、だんだんいくら寝ても眠れるようになって、
起きていられる時間が短くなっていった。
ああ、いつか二度と目覚められなくなるんだな、
これが鳥を殺した報いなんだなって思った。
もしかしたら、あの鳥は私自身だったのかも知れない。」
ジョバンニ「そんな……。」
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