過去ログ - 男「銀河鉄道は」女「夜の街に」
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125:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 23:00:22.21 ID:bOaug2Ec0


終章、銀河鉄道は夜の街に


老人「この度は、ご愁傷様で。」

老人の友「ああ。私が不在の時にジョバンニがなんとかやりくりしてくれたおかげで、
     妻の最期まで一緒にいることができたよ。
     君には感謝してもしきれないな。」

老人「なんてことはねえ。子供の頃にしてもらったことのお返しだよ。
   だから、これでお終いだ。」

老友「なんのことだい?」

老人「ザネリの恋の相談にのってくれたことと、
   おれたちを引き合わせようとしてくれたことだ。
   手袋のプレゼントは、カムパネルラが考えたんだろ?」

老友「なんだ、うまく隠してるつもりだったのにな。
   とにかく、私たちが付き合い始める時もそうだし、
   君のおかげで妻と最期まで共に過ごすことができた。」

老友「だから分かる。独り身で過ごす一生が、どれだけ寂しいものか。
   君が、ザネリのことをどれだけ想っているのかもよく分かったよ。」

老人「百年つづけて柱に張り付けられたままほったかされたって、待っててやるさ。
   これでやっと、ザネリを探しに行ける。」




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