17:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 03:18:37.60 ID:87tC1tni0
五、民宿の主人
二人は坂を登って高いところに出た。
そして街をぐるっと一回転するように見渡してみた。
ぱっと見るとさっきまで自分たちが居たいつもの街の景色なのだが、
中心に建つ文字盤ばかり大きい時計塔やら、見たことのない建物が霧の中にたくさん混じっていた。
女「さっきまで居たところじゃないみたいだね。」
男「ほんとどこだろうな、ここ。」
とりあえず知っている場所を見てみようと、二人は男の家に向かった。
しかしそこにあったのは、二階建てのごく小さな民宿だった。
男は擦りガラスの扉をたたく。
男「ごめんください。」
返事がないのでもう二、三度たたくと、
奥から足音が近づいてきてやせた老人が扉を開けた。
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