28:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:07:27.67 ID:bOaug2Ec0
二人が丘の上まで来たとき、時計の針は11時40分ごろを指していたが、見ているうちに長い針が一分ずつ進んで、だんだんと真上に近づいてきた。
女「12時にお迎えかぁ。灰かぶり姫みたいだね。」
風が遠くで鳴り、丘の草もしずかにそよぎ、二人の汗ばんだ上着の中もつめたく冷やされた。
男「そろそろだ。ホームに並ぼう。切符は落としてないよな?」
女「子ども扱いしなーい! もう高校生だよ?」
重たい鍵が開くような音がして、二つの針が12のところでぴったりと重なった。
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