29:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:09:33.11 ID:bOaug2Ec0
七、銀河ステーション
そして信号機の赤い電燈が、しばらく蛍のようにぺかぺか消えたりともったりして、一つ上にある緑の電燈に切り替わった。
すると頭の上からふしぎな声が、銀河ステーション、銀河ステーションと言う声がしたと思うといきなり空が、ぱっと明るくなって、
まるで億万の蛍烏賊の火を一ぺんに化石させて、そら中に沈めたという工合、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、
わざと獲れないふりをして、かくして置いた金剛石を、誰かがいきなりひっくりかえして、ばら撒いたという風に、
眼の前がさあっと明るくなって、二人は思わず目のあたりを手で覆った。
指の間から覗き込めば、空から降りてきた機関車が、箒星のように車体に霧を絡ませて、線路の上に滑り込んでいるところだった。
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