過去ログ - 男「銀河鉄道は」女「夜の街に」
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40:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:36:50.80 ID:bOaug2Ec0

そこから幅の広いみちが、まっすぐに銀河の青光の中へ通っていた。

さきに降りた人たちは、もうどこへ行ったか一人も見えなかった。
その白い道を、女を先頭にして行くと、二人の影は、ちょうど四方に窓のある室の中の、二本の柱の影のように、また二つの車輪の輻のように幾本も幾本も四方へ出るのだった。

そして間もなく、あの汽車から見えたきれいな河原に来た。

女は、そのきれいな砂に人差し指をうずませて、うねうねした線を描いたり、手のひらでならしたりしながら、夢のように言っているのだった。

女「知ってる? 砂ってほとんどが水晶でできてるんだって。
  あ、すごい。一粒一粒の中に火がともってる。」

男「知ってるよ。ここも同じなんだな。」

おれがここと比べたどこかって、
どんな場所だったろうと思いながら、男もぼんやり答えていた。




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