41:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:38:37.30 ID:bOaug2Ec0
河原のれきは、みんなすきとおって、たしかに水晶や黄玉や、またくしゃくしゃに曲がった地層のかけらや、また角から霧のような青白い光を出す鋼玉やらだった。
男はその渚に行って、水に手をひたした。
けれどもあやしいその銀河の水は、水素よりももっとすきとおっていたのだ。
それでもたしかに流れていたことは、男の手首の、水にひたったとこが、少し水銀いろに浮いたように見え、その手首にぶっつかってできた波は、うつくしい燐光をあげて、ちらちらと燃えるように見えたのでもわかった。
川上の方を見ると、すすきのいっぱいに生えている崖の下に、白い岩が、まるで運動場のように平らに川に沿って出ているのだった。
そこに小さな五六人の人かげが、何か掘り出すか埋めるかしているらしく、立ったり屈んだり、時々なにかの道具が、ピカッと光ったりした。
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