50:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:54:02.69 ID:bOaug2Ec0
「そいつはな、雑作ない。さぎというものは、みんな天の川の砂が凝って、ぼおっとできるもんですからね、
そして始終川へ帰りますからね、川原で待っていて、鷺がみんな、脚をこういう風にして下りてくるところを、
そいつが地べたへつくかつかないうちに、ぴたっと押えちまうんです。
するともう鷺は、かたまって安心して死んじまいます。
あとはもう、わかり切ってまさあ。押し葉にするだけです。」
男「鷺を押し葉にするんですか。標本ですか。」
「標本じゃありません。みんなたべるじゃありませんか。」
女「違うよ。」
うつむいたまま女がつぶやいた。
さっきからずっと暗い顔をしているので、男は心配だった。
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