89:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 20:52:30.57 ID:bOaug2Ec0
汽車が小さな小屋の前を通ってその前にしょんぼりひとりの子供が立ってこっちを見ているときなどは、思わずおおいと叫んで励ました。
どんどんどんどん汽車は走って行った。
室中のひとたちは半分うしろの方へ倒れるようになりながら腰掛にしっかりしがみついていた。
男は思わず女とわらった。
もうそして天の川は汽車のすぐ横手をいままでよほど激しく流れて来たらしくときどきちらちら光ってながれているのだった。
うすあかい河原なでしこの花があちこち咲いていた。
汽車はようやく落ち着いたようにゆっくりと走っていた。
向うとこっちの岸に星のかたちとつるはしを書いた旗がたっていた。
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