過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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116: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/20(木) 16:52:45.56 ID:QbPj2Ru80

女エルフ中尉はその手先を進むべき方向へと切ると、
随伴していた喇叭卒に合図のラッパを吹かせつつ、
その麾下にある槍騎兵達の戦闘を駆け、
現れた時と同様の唐突さで走り去っていく。

向かう先は、来た方と同じ丘の向こう。
その丘の向こうに騎影は次々と吸い込まれ、最後尾の一騎もすぐに見えなくなり、
ただ土煙りのみが、彼らのいた残滓であった。

勇者中尉「……」

勇者中尉もまた、その馬首を自身の部隊と志願兵達の方へと向けた。
皆一様に、何とも言えない表情をして、槍騎兵達の去って行った方を見ている。

勇者中尉「……」

勇者中尉は、目に見える範囲のひとりひとりの顔を見渡した後、大声で号令を発した。

勇者中尉「――総〜〜員、傾注ッ!」

槍騎兵の方に意識を取られていた一同が、一斉に勇者中尉の方を向いた。
勇者中尉は、改めて一同を見渡し、一転、落ち着いた静かな声で言った。



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