過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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131: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/26(水) 23:17:02.09 ID:6QJTa5cy0

勇者中尉「(だが、砲兵がいないのはやはり……な)」

それが気にかかる。もし上級の魔族が出張ってきた場合、
はたして『椎の実釣鐘型銃弾』使用のライフル銃とは言え、小銃だけで敵を撃退できるだろうか?

勇者中尉「まぁ……今からそれを気にしても詮無きことか」

そう呟きつつ、俺はブリキのコップに注がれた、
乾燥豆と痛んだ塩漬け肉とをグズグズになるまで煮て作ったスープを呷った。
これが今晩の晩飯である。
ハッキリ言って上手くは無いが、いつ敵襲があるとも解らぬ野営地での夕食である。
温かく、落ち着いて食べれるだけましだというものだ。

あちこちで、静かに薪を囲む人影が、夜空の下にあり、
皆も、勇者中尉と同じ様な粗末な夕飯を呷っていた。
一応、皆落ち着いている様子だったが、その状態がこの先、いつまでもつか……

――まだまだ夜は長く、敵の幻は消えず、影の如く俺達の背に添っている
――今夜は眠れそうもない



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