過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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183: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/10/28(日) 21:58:49.67 ID:jhleegKa0

副王「我が軍の『ロケット』はなかなかやっているじゃないか」
副王「そうは思わんか、なぁ」

副王は背後に控える取り巻きたちへと振り返りつつ言って、彼らはそれに追従の笑顔で答える。

――魔王軍の『人間式改革』を当代魔王が打ち出した時、魔帝国は国が分裂する程に揺れたものだった
――何を隠そう、この副王自身が、それに対する強硬な反対派の急先鋒だった

如何に魔族が人間に圧倒されつつあるとは言え、魔族が人間の技術に頼る以上の屈辱は無い。
真っ当な感性を持った魔族であるならば、それに反対するのは極めて自然な反応であった。

しかし、魔帝国は徹底した専制君主国家である。
『世界の王』たる魔王の命令は絶対であった。

――『魔帝国には二種類の魔族しかいない』と言われる
――すなわち、『魔王』とその『奴隷』の二種類のみだということだ
――それは王弟たる副王とて例外ではない

副王「フン……竜騎士どももおればより楽なモノを」

副王は最初の攻撃だけを担当し、後は早々と後退してしまった。
竜騎士の駆る竜種は繁殖力が低く、育てるのにも手間が掛る。
加えて、竜騎士部隊を指揮する『飛竜将軍』は、部隊で使う竜種を、
魔王より『預けられている』という立場であり、以上の理由から、
彼は自部隊の損害に対し、魔族らしからぬ異常な神経質さを見せていた。



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