過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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243: ◆2GCrAwA30Q[saga ]
2013/01/04(金) 20:39:38.74 ID:lM9Lqp7l0

現代の戦争において勇者が持つ戦術的価値も戦術的価値も共に低い。
如何に神妙不可思議な力を持とうとも、それは所詮、匹夫の勇の域を出ていないからだ。

しかし精神の面においては異なる。
童が幽霊を恐れる様に、下級の魔族は勇者を恐れるからだ。
勇者が昨日までの世界において魔族へと与えた数々の損害は、
今日においても伝説としての力を持っているのである。

副王「チッ――機を失したか」
副王「一刻も早く、あの街を落とさねばならぬというに……」

如何なる精鋭部隊であろうとも、その攻勢には必ず“限界点”が存在する。

攻撃の勢いは限界点においてピークに達し、それ以降は急速に減衰する。
故に攻め手の指揮官はこの限界点を見極め、それが来る前に勝敗を決しなければならず、
逆に守り手の指揮官は敵の攻撃の限界点を逆に見極め、それが来るや否や反撃に転じなければならない。

この限界点を見切る能力こそ、戦闘指揮官の優劣の決定的要因の一つであるのだが、
しかし今回の場合、誰が見たとしても限界点は最早超えてしまった事は明らかであろう。



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