過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[saga]
2012/08/29(水) 12:14:20.34 ID:/Z7DQ8RU0

俺は、俺を含め二個分隊十八騎の寡兵を率いて現場へと急行した。
しかし、ゴブリン隊に俺達の存在を気付かせてはならない。
その為に、各種指令は全てハンドシグナルで行う、静かな行軍だ。

馬の機動力を活かした速度で、生垣や立木などを身を隠すのに利用しながら、
俺達は連中の側面にまで接近し、『下馬』し、横列隊形を取り、畑の繁みに身を隠し、機を覗う。
まだ、敵には気付かれていない。

俺率いる第21乗馬警邏隊は全て『乗馬歩兵』だ。
『乗馬歩兵』というのは、移動にのみ馬を使い、戦う時は下馬してからの徒歩で戦う兵士の事だ。
つまり、馬には乗ってはいても本質的には『歩兵』だということだ。『騎兵』じゃぁない。

――寡兵で衆に挑むには、『衝撃力』という要素が不可欠だ
――ショック力で敵の指揮を乱し、士気を挫き、その戦意を萎えさせ、後退に追い込まねばならない

故に、最初は騎乗したままゴブリン共に突撃する事も考えた。
しかし、その考えは「馴れない事はしない方が良い」と曹長に止められた。



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