過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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342: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2013/05/31(金) 18:42:25.34 ID:+UV8N+OZ0

望遠鏡を取り出して、さらに詳細に様子を窺う。
すると僕は気がついた。煌びやかな甲冑の中にあって、特に意匠の凝ったヤツが一つ。
赤色の、何の毛で出来ているかはよく解らない房飾りがついている。

副官少尉「(士官狙いは……狙撃の常道)」

望遠鏡を仕舞い、背のカービン銃をゆっくりと正面へと回す。

ゆっくりと、親指で撃鉄を起こす。
雷管は既に取りつけられ、弾丸弾薬の装填も済んでいる。

彼我の距離を目測で計り、照尺の目盛りを動かして、照門の高さを合わせる。
不安定な木の上である事を計算しながら姿勢を整え、構え、片眼を瞑る。

視線の先には、赤い房飾りのオーク騎士。
息を止めて、手の震えを止める。

僕は狙撃兵では無いし、その為の訓練も受けてはいない。
しかしこの距離で、ライフルカービンを使うのならば――。

副官少尉「(当てられる!)」



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