過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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56: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/01(土) 21:48:29.18 ID:YUzVCn9G0

副官少尉「それと、地元民の志願兵で、臨時の義勇軍を編成させました」
副官少尉「指揮官には、退役軍人の者に」
勇者中尉「その指揮官には会えるか?」

退役軍曹「自分です、中尉殿!」

声に俺が振り向けば、見事に禿げあがった老人が立っていた。
旧型の、ダブルボタン濃紺色軍服に身を包んでいる。見るからに退役軍人といった風情だ。

勇者中尉「君かね?」
退役軍曹「はい。かつては第13歩兵連隊に所属しておりました。最終階級は軍曹であります」
退役軍曹「志願兵の中では、自分が指揮官として適当故に、志願いたしました」

そう言うと、キビキビした動作で敬礼をする。
外見年齢が相当老けこんでいる割には、背筋はまっすぐだし、動きはシャンとしている。
頼りになりそうだ。

勇者中尉「頼もしいな。協力に感謝する」
退役軍曹「ハッ!自分も、かの『勇者』の後裔にあらせらる中尉どのと共に戦えて、光栄であります!」
勇者中尉「……」

横目でジロリと副官少尉の方を睨めば、副官少尉は眼を伏せた。
――余計な事を言ってくれたのはコイツの様だ
傍らの曹長に眼を遣れば、肩をすくめて見せる。



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