過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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67: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:18:56.07 ID:PuAv+VZU0

――リザードマン
その名前の示すまま、いわゆる『蜥蜴人間』の事だ。
ゴブリンよりも上位の、より獰猛で、より勇敢で、そしてより残虐な、剽悍なる魔族の戦士種族だ。
身長体格は人間とさほど変わらないが、ゴブリンと違い、
白兵戦になれば、良く訓練された歩兵が隊列を組んで戦う場合でも、かなりの犠牲を覚悟せねばならない相手だ。
一対一ならば、まず人間に勝ち目は無く、一方的になぶり殺しにされるだけだろう。
例外は古の『騎士』や『勇者』のみで、その彼らでも、油断すれば殺されることもありえた相手だった。
そのリザードマンが、古臭い鎧に身を固め、戦列を作っていた。

曹長「それも槍騎兵ですな。これ見よがしにランスを掲げている所を見るに」
副官少尉「まだ距離がありますが、様子を見るにコッチに来る可能性が高い様に思われます」

古臭い意匠の騎兵用槍――ランス/Lance――をそれを誇る様に、敵を威圧する様に構える連中の跨るのは、
人間からは『駱鳥(らくちょう)』と呼ばれる、ダチョウに似た、しかしそれよりも巨大で毛むくじゃらな飛べない鳥だ。
コイツらはリザードマンと心を交わす事が出来るらしく、人間が馬を使う様に、リザードマンはこの鳥に跨っていた。
馬よりは遅いが、馬より頑丈に出来ており、性格も獰猛で恐れ知らずだった。
なお、魔族の間では『イーピヨルニス』と呼ばれているらしかった。

――いずれにせよ、難敵だった



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