過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
↓
1-
覧
板
20
99
:
◆2GCrAwA30Q
[saga]
2012/09/12(水) 22:07:13.38 ID:iuhXha7l0
――通例
現場において最大階級者が同位であり、かつ、より上位の階級者が近辺に存在しない場合、
同一階級者の中で、最先任の者を『最上位者』として取り扱うという決まりが連邦共和国軍にはある。
つまり、であるが――
勇者中尉「当方は、現在、地域住民を北方中都へと誘導、護衛する任務に当たっている」
勇者中尉「先程の援護には感謝するが、当方には貴官の『特命』とやらに協力する余裕はないし」
勇者中尉「その義務も無い。加えて」
勇者中尉「現状においては私の命令が貴官の命令より優先される。貴官には私にも、我が隊にも、指図する権利は無い」
――と、言う事である。
『騎馬軍警隊』も『国立騎兵隊』も同じ陸軍所属であり、
騎兵隊はエリートとみなされる事が多いが、しかし、階級上の差異は存在しない。
ならば、槍騎兵連隊だからと言って、女エルフ中尉には、勇者中尉に対しあれこれ指図する権利は無いのだ。
――勇者中尉の方が先任士官であるからなおさらである。
女エルフ中尉「――人間が『恩知らず』なのは昔からだが」
女エルフ中尉「助けた相手に対し、感謝の気持ちの一つも無いのは呆れるな」
勇者中尉「援護には感謝すると言ったが?」
女エルフ中尉「ならば、我が方への多少の協力はあってしかるべきでは?」
勇者中尉「生憎、こちらにはその余裕も無いし、時間も無い」
勇者中尉「敵の駱鳥騎兵は撃退できたが、第二波が来ないとも限らない」
勇者中尉「我々は早急にここより脱出し、北方中都へと向かう」
勇者中尉「貴官と、貴官の隊が如何なる『特命』の下に、我が隊の管轄区で動いているか――」
勇者中尉「興味と疑問は尽きないが……まぁ良いだろう、敢えて問うまい」
勇者中尉「貴官にも、その隊にも、『特命』こそ優先されるべきモノだろう」
勇者中尉「ならばそれをなすが良いだろう。互いに互いの本分を為す……」
勇者中尉「現状においては、それが最善だ」
勇者中尉「貴官も、そう思うだろう?」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
363Res/206.13 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1346045845/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice