過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART5【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART5【安価】

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31: ◆c.38a0Ec1E[saga]
2012/08/28(火) 00:00:39.43 ID:cTniOj1e0

>>29
おう、考えてやるよ(復活するとは言ってない)

京太郎「それは、違うと思います」

菫「どうして、そう言える」

菫「私と君は、まだ一月も共にしていない」

菫「そんな君に、何か分かるのか？」

弘世先輩の言うとおりだ。

俺は先輩の事を何も知らない。

誕生日も血液型も星座も何も、知らない。

でも、言える事がある。

でも、分かることがある。

京太郎「先輩が頼りになるからこそじゃないでしょうか？」

菫「……」

京太郎「先輩が頼りになるから皆、素の自分でいられるんだと思います」

京太郎「先輩がこうやって心配してくれて叱咤してくれるから、皆、包み隠さずいられるんだと、思います」

菫「……そんな、ものかな」

落ち着いたのか、目線がようやく下がってきた。ほんの僅かに湿っていた涙腺は、もう元に戻っている。

京太郎「……上手く言えなくてすみません。でも、少なくとも、先輩を悪く思っている人なんて誰もいません。本当です。もしいたら俺がガツンと言ってやりますよ」

拳を握ってそう言う。

京太郎「……って言っても、今ガツンと言われてるのは俺なんですけどね」

はは、と自分で自分に突っ込みをいれつつ。そう苦笑する。

菫「……ふふ。そうだな」

そこでようやく先輩が微笑んだ。

思えば、先輩のそう言う表情ははじめて見た。

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