10: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/08/28(火) 02:00:03.65 ID:cG88bZ7Ho
よ、よし、こういう時はちょっと冗談でも言って場を和ますべきだよな!
俺はちょっと躊躇うが、思い切って言ってみる。
「夜空は俺の嫁だ!」
そんな俺の魂心の冗談に、周りは…………。
うおおおおおおおおおおおおおお!! と歓声が上がった。
周りからは「いいぞいいぞー!」なんて言葉も聞こえてきて、みんな楽しそうにしている。
やっぱりこのくらいの学生にとっては、こういう恋愛関係の話は大好物なのだろう。
ヒューヒューという茶化すような口笛も聞こえるが、まぁここまで盛り上がってくれたのならいい。
俺は「どうだ、俺だってたまには場を盛り上げるような事言えるんだぞ」と得意げにステージの上の夜空を見る。
そして、口をあんぐりと開けてしまった。
夜空の目に涙が浮かんでいる。
それに気付いたのか、周りの人達がざわざとし始めた。
『よ、夜空?』
『……あ、あぁ……すまない。その、嬉しくて……私…………』
……なるほど、嬉し泣きか。
それなら別に問題ない……わけがない。
俺のさっきの言葉はただ周りを盛り上げようとしただけのものだ。
しかしこんな反応をされたら、後から冗談だったんなんて言えるはずがない。
事情を察したギャラリーたちは再び盛り上がり始める。
端から見ればさぞかしバカップルのように映ってるんだろうな……なんて事も思う。
すると、ふと服を摘まれる感覚がする。
「あにきは……夜空のあねごとけっこんなさっていたのですか?」
「あ、いや、今のは本気じゃなくて……」
とは言っても、夜空はあのマジ反応だ。
彼女が戻ってきたらどうしようか……と考えるが中々思いつかない。
俺がそうして頭を悩ませている内に、最後の夜空の番が終わったということで投票時間に入っていた。
といっても、俺は別に悩む必要もなくすぐに夜空に票を入れる。
負けたら何でも一つ言うことを聞くというのが待っているのだが、それでも夜空以外に入れるなんて考えられなかった。
それから少しして、投票の結果が出た。
勝負の行方は――――。
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ミスコンの結果が>>10の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/08/28(火) 00:00:00.(00)←ここ
00〜29→2位
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