585: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/04(火) 16:46:47.25 ID:KWWw9CIPo
「おぉ、小鷹となのだ!!」
「ぐぬぬ……神の手先の分際で……!!!」
「小鳩ちゃんきたああああああ!!! って何であんたも居んのよ夜空!!」
「それはこっちのセリフだ肉」
「うぐ……あんな占いもう誰が信じますか…………」
「あにき……わたくしはしゃていしっかくです…………」
ペアは俺とマリア、理科と幸村、夜空と星奈と小鳩に決まった。
とてつもなく嫌な予感がするのはなぜだろう。とくに夜空達の組。
そしてその後役割もくじで決めると、薪集めが俺達、火起こしが夜空達、野菜切りが理科達になった。
「ねぇ、薪集めが一番人数いると思うんだけど」
「俺も決めてから思った……。まぁでも、火起こしが一番大変だし人数多くてもいいんじゃないか」
「そうだな、すぐに一人は焼かれることになるしな」
「誰のこと言ってんのよ!!」
「真っ先に突っかかってくるとは、やはり自覚はあるんだな肉」
「うぐ……!!」
やっぱり、この組は不安しかないがとにかくここは任せるしかないだろう。
何とか小鳩が仲裁してくれれば良いと、夜空達の中で最年少の妹に託すことにした。
***
俺とマリアは二人で近くの林に入って細い枝を中心に集めていく。
あまり大きな物や太いものは、うちの機材には入りきらないのだ。
マリアは楽しそうに走り回っている。
「おぉ、ここにもでっけーのあったぞ!!」
「だからでっけーのはダメだっての。つかあんまり走ると転ぶぞー」
「おぉ、分かった! 転ぶと痛いからな!! …………ん、なんだこれ??」
「どうしたー?」
「……す、すげー!!! 小鷹、なんか枝が勝手に動いてるげあははははは!!!」
「枝が動いてる?」
俺は足元に向けていた顔を上げると、首を傾げてマリアの方へ歩いて行く。
マリアはしゃがんで何かをツンツンとつついている。
「……あぁ、そりゃナナフシだよ。虫だ」
「虫!? 枝なのに虫なのか!? よく燃えるのか?」
「燃やさねえよ」
マリアは興味津々にナナフシを手に乗せて遊んでいる。
時折天才幼女らしい頭の良さは見せるものの、元は十歳の子供だ。
やはり子供はこうやって思い切り遊ばせるのが一番だと思う。
まぁ、いろいろな事情や考え方があるんだし、マリアの親やケイトがダメだと言うつもりはないが。
俺はそんな楽しそうなマリアを微笑ましく眺めて、
「なー、マリア」
「んー?」
「>>586」
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