622: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/05(水) 13:54:13.10 ID:eAheVhWHo
だが、星奈はそんな弱い人間ではないようだ
彼女は俺の方をニヤリと笑って、
「なによ? そうやって陰口叩いてる連中を懲らしめて、あたしの好感度上げようって算段なわけ?
まったく、夜空だけじゃなくてマリア、それにあたしもって見境なさすぎでしょ」
「お前は現実までエロゲーに侵食されてきてるよな……」
「失礼ね、そこら辺はちゃんと区別つけてるわよ!! あかりちゃんはゲーム、小鳩ちゃんは現実!!」
「おいその言い方はとてつもなく不安になるから止めろよ」
「というわけで、あたしは小鳩ちゃんの攻略は諦めないからよろしく! あ、でもあんたはあたしの攻略は諦めたほうがいいわよ。難易度高すぎるから」
「何がどういうわけなのか分かんねえよ! お前こそ小鳩の攻略は諦めろ!
ていうか俺は今まで一度もお前を攻略しようとしたことなんてねえよ!!」
「むっ、なんかそう言われるとムカツクわね。ロリコンのくせに。あ、そうか、ロリコンだからこそ同世代には興味ないわけ?」
「ちげえよ!!」
結局俺達は、理科と夜空が探しに来るまでそうやってギャーギャーとどうでもいい事を言い合っていた。
内容はくだらないもので、単なる時間の無駄とも言えるかもしれない。
だが、俺にとってはこういったどうでもいい会話も、前までは中々できなかったものだ。
理科部に入って三ヶ月。
こうして期間にすると短く思えてしまうが、実際は今までの人生の中でも密度の濃い時間だったと思う。
みんなと色々な発明品を使ってバカやっていただけなのに、そんな時間は俺にとってかけがえのない大切なものになっている。
そしてそんな時間はこれからも、続いていく。
夏は本当に色々あった。
楽しいことだけではない。繋がりを得たからこそ生まれる悩みもたくさん抱えた。
今ではそれらも思い出の一つとして、心の中にしまっておく事ができる。
人生で最も充実したといえる夏休みは、もう終わる。
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【好感度変動】 >>509→>>622(いまここ)
小鷹への好感度
柏崎星奈 ★★★☆☆☆☆→★★★★☆☆☆
高山マリア ★★☆☆☆☆☆→★★★☆☆☆☆
小鷹からの好感度
三日月夜空 ★★★★★☆☆→★★★★★★☆
高山マリア ★★☆☆☆☆☆→★★★☆☆☆☆
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