722: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/06(木) 19:22:35.85 ID:ckjcihEbo
緊迫した雰囲気が続き、お互いダメージを与えられずに時間だけがすぎる。
こうして対戦して分かったが、やっぱり夜空は上手い。
操作自体はそこまででもなく、たまにコマンドを入れ間違えたりもしているのだが、戦術的な所が凄い。
的確な読みなんかは、結構やりこんでいる経験者のようにも思える。
この読みというのが格ゲーではかなり重要な要素の一つであり、大体が経験で補うものであるのだが夜空は特殊な例だ。
俺はコントローラーを操作しながら考え込む。
パイプ椅子を振るが、難なくガードされる。やはり、まともにやっては読まれてしまう。
俺は夜空と違って経験がある。
このゲーム自体は初めてやったが、家ではよく小鳩に付き合わされてくろねくの格ゲーをやっている。
小鳩とはそこそこいい勝負をする時もあるので、下手ではないと思う。
確か、小鳩とやっている時も中々攻撃が当たらないという事がよくある。
そういう時はどうしていたか。
「……そうか」
俺は小さくつぶやくと、素早くコントローラーを操作する。
攻撃する隙がないなら作ればいいだけのことだ。
攻撃パターンを少し変えてみる。
夜空は少し戸惑ったようだが、それでも上手く対処していく。
そこで、一瞬俺が操作する巽完二に隙が生まれる。
夜空の操作する鳴上悠は、すかさずその隙を突こうと踏み込んできた。
ドガッと、パイプ椅子が鳴上悠に命中した。
「ッ!!」
夜空は喉から小さく悲鳴のようなものをあげる。
それでも、俺は躊躇しない。即座にコンボを叩きこみ、体力を削り取る。
巽完二のペルソナであるタケミカヅチが鳴上悠を掴み、電撃を浴びせながら地面に叩きつける。
そこですかさずマウントポジションをとり、連続で殴りつけた。
鳴上悠の……夜空の体力ゲージは半分ほどまで削られた。
「へぇ、やるじゃないですか小鷹先輩。上手く誘いましたね」
理科が感心した声を出す。
先程夜空に対して見せた隙は、わざとだ。
そうやって油断させておいて、そこに飛び込んできた相手を迎撃する。
なかなか隙を見せない相手でも、案外相手の隙を見つけた時こそ無防備になるものだ。
「うぅ……まだだ…………!!!」
夜空の悲痛な声が聞こえる。
それもそうだろう。今の俺達にとっては、ゲームの中のHPはそのまま俺達の社会的な意味でのHPと同じだ。
あれがゼロになった瞬間、現実世界でも俺達は社会的な意味で死亡する可能性が高い。
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勝負の行方が>>723-724の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/06(木) 00:00:00.(00)←ここ
夜空(鳴上悠) HP049 >>723
小鷹(巽完二) HP100 >>724
コンマ以下の数字が小さい方が、その差だけダメージ
00または99で一撃必殺発動
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