773: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/07(金) 20:11:34.78 ID:E/wSNGxto
「その、見てみたい。可愛いだろうし」
「ッ!!」
俺は頭を掻きながら、とりあえず正直に言ってみた。
言う前にも少し考えたが、やはりこれはかなり恥ずかしいかもしれない。顔が熱くなるのが分かる。
そして夜空の方も顔を真っ赤にしている。
おろおろと視線を漂わせるその姿は素直に可愛いと思うが、それを言えばさらに大変なことになりそうなのでやめておく。
理科は理科で複雑そうな表情だ。
「……むぅ。この流れならば夜空先輩のレアな姿が拝めそうですが……何か釈然としません」
「どうしたんだ理科?」
「べっつにー」
なぜか理科はぷいっとそっぽを向く。
何か怒らせてしまったようだが、心当たりが全く無いので俺は首を傾げるしかない。
すると夜空は顔を赤くしたまま、両手を組んでもじもじとさせてチラチラと俺を見ながら、
「こ、小鷹がどうしても見たいというなら、私もそこまで強く拒否するつもりは……ない。けど、その、私にも心の準備というのが……」
「夜空先輩、急にノリ気になりましたね」
「そんな事はない! これはあくまで罰ゲームで仕方なく……」
理科がジト目でそんな事を言うが、夜空はすぐに否定する。
というか、これは理科が考えた罰ゲームなのに、なんで理科のほうが不機嫌になっているのだろう。
理科は少し諦めたように首を振って、
「まぁ、これで問題は無さそうですね。それでは早速水着に着替えてもらいますか」
「そういえば、水着なんて都合良くあるのか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。ここにビキニアーマーがあります」
そう言って理科が準備室にあった段ボール箱から取り出したものは、ファンタジーもののコスプレだった。
女戦士が着るような、ハイレグ水着風の装備。ドラクエとかで似たようなものを見た気がする。
なんでこんなものを持っているのか突っ込みたいところだが、おそらくろくな答えが返ってこないはずなのでやめておく。
案の定、夜空はそれを見て元々赤かった顔をさらに真っ赤にする。
「ば、バカか!? こんなもの着られるわけがないだろう!!」
「え、でもサイズ的には結構ピッタリかと……」
「そういう問題ではない!! そうだ理科、貴様は水着に関しては特に指定していなかったよな!?」
「……そうかもしれませんけど」
「それなら、水着は私が決める! これでいいだろう!!」
「むぅ……まぁ水着ならいいですよ」
理科は渋々ながらも承諾する。
しかし夜空のやつ、よくこうも抜け道的なものを見つけることができるものだ。ほとんど屁理屈に近いが。
もしかして校則とかも頭に入っており、その抜け道も知っているのではないかとも思う。
それは理科部的には頼もしいが、個人としては絶対に敵に回したくないものだ。
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夜空の水着が>>774の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
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