814: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/08(土) 13:48:31.04 ID:xYC7e4XIo
「理事長に相談するっていうのはどうですか?」
「理事長に?」
「はい。生徒会は学校にとっても大切なものですし、理事長もいろいろと考えてくれると思います。今度俺が話してみます」
「そうか……ありがとう、助かる」
「それで学園祭が終わるか庶務の人が見つかるまでは、えっと、俺も手伝うんで……」
「本当か!?」
ガタッと会長が立ち上がった。
ここまで大きなリアクションをされるとは思わなかったので、ビクッとしてしまう。
「は、はい。理科部の合間を縫って……って感じになりますけど、それで良かったら」
「あぁ、もちろん構わない! そうかそうか、貴様が手伝ってくれるのであれば安心だ!」
「ありがとうございます羽瀬川くん!」
会長だけではなく、遊佐もニッコリと笑いかける。
俺は慌てて、
「言っときますけど、庶務の人が見つかるまでですよ!?」
「ん、なんだよく聞こえないな」
「うおい!!」
「くはは、冗談だ。よろしく頼むよ小鷹」
「え、はい……ってなんで急に呼び捨て?」
「臨時とは言え、今日から貴様も生徒会の一員だ。そういう区切りの意味でな」
「『はせがわ』だと一文字多いですしね! よろしくお願いします、小鷹くん! 私達の事も名前で呼んでください!」
「えっと……分かった。葵に、日向、さん」
急に呼び方を変えるというのはどこか気恥ずかしさを感じる。
だがまぁ、こういうのも慣れだと思うのでそこまで気にしない事にする。
理科部のメンバーもみんな名前で呼んでるわけだし。
そんなわけで、俺は臨時で生徒会のお手伝いをするという事になった。
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