961: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/14(金) 01:50:53.77 ID:zSW76R5do
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【好感度変動】 >>509→>>622→>>820→>>900→>>961
小鷹への好感度
日高日向 ★★★★☆☆☆→★★★★★☆☆
小鷹からの好感度
日高日向 ★★★★☆☆☆→★★★★★☆☆
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次の日。
俺はいつも通り余裕を持って登校する。
ただでさえこんな見た目なので、遅刻が多いなんてことになればさらに印象が悪くなるからだ。
まぁそんなものは関係なしに、俺のイメージは既に手遅れなくらいに落ちまくっているのだが。
俺は教室に入ると真っ直ぐ自分の席につき、一限目の授業で使う教科書やノートを出す。
その時。
「小鷹、ちょっといいか」
「ん?」
夜空が俺の席まで来て話しかけてきた。
教室ではあまりそういう事もないので、何か新鮮な感じがする。
周りのクラスメイト達も意外そうにこちらを見ている。
俺はどうしたのかと首を傾げながら、夜空について教室を出ていく。
夜空はどんどん先へ歩いて行き、人気のない階段の踊場まで来て止まった。
「夜空? どうしたんだよ?」
「……生徒会の仕事を手伝っているそうだな、小鷹」
「あー、そっか、結構噂になってるのか」
俺はそう言って頭をかく。
夜空は日向さんの事をあまり良く思っていないのは知っていたので、できれば言いたくなかったのだがここは白状するしかないだろう。
なにも悪いことをしているわけではないのだ。
「ほら、生徒会の庶務がまだ決まってないのは知ってるだろ? だから新しい人が決まるまで、俺が手伝ってるんだ。
あぁでも、ちょっと理科部に顔を出せない日もあるかもしれないけど、手伝いは最長でも学園祭までって事になってるから……」
「いくら期間限定とはいえ……小鷹は理科部よりも生徒会のほうが大切なのか?」
「そういうわけじゃねえって。でも本当に今は大変そうで放っておけないんだよ。
それに理科部にだって毎日行けなくなるって事じゃない。夜空だってたまに本の新刊を読むからって休む時あるじゃねえか」
「そ、それは……!」
夜空は痛い所を突かれたのか、口ごもってしまう。
理科部は出欠がしっかりしているわけではなく、星奈もゲームをやるからと来ない時もある。
それならば、まだ生徒会の手伝いというまっとうな理由があるのだからそこまで責められるような事ではないはずだ。
やがて夜空は上目遣い気味にこちらを見て、
「こ、小鷹はその……日高日向を助けたいのか……?」
「日向さんだけじゃない、葵も他のみんなもな。生徒会だって俺達の為に頑張ってくれてるんだ」
「……いつの間にか名前呼び捨てにしてるし」
「あー、えっと、じゃあこの辺でいいか? 俺もできるだけ理科部には顔を出すからさ」
「ま、待て小鷹!」
話を切り上げようとする俺を、夜空は慌てて遮る。
そして少しの間、彼女は自分を落ち着けるように深呼吸をして、
「えっと……その、私の告白の返事は……まだ出ないのか?」
真っ赤な顔でとんでもない事を聞いてきた。
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