970: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/14(金) 02:13:11.29 ID:zSW76R5do
「悪い、もう少し待ってくれ。返事は必ずするから」
夜空は俺のその言葉を、真っ直ぐ目を見て聞いていた。
それから少し顔を俯けて、
「…………分かった。こっちこそ悪かったな、急かすようなことを言って」
夜空はそう言って笑う。
俺はその表情を見て息を飲んだ。
心を刃物で切り裂かれたようにキリキリと痛む。
夜空のその表情は、明らかに無理をしているものだった。
夏休みの、あの他校の文化祭の後の出来事がフラッシュバックのように頭によぎる。
再びズキンと胸が痛む。
もう、夜空にこんな表情をさせてはいけないと心に決めていたはずなのに。
俺は、また……夜空にこんな顔をさせてしまった。
「夜空! 俺……っ!!」
「いいんだ小鷹。私もお前にはじっくり考えてほしいと思っている。ほら、そろそろホームルームが始まるぞ」
夜空はそう言って階段を上っていく。
俺はそんな彼女の後ろ姿を、情けない表情で見ていることしかできなかった。
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放課後の活動場所が>>971の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
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