過去ログ - ビッチ
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183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/24(月) 23:58:03.39 ID:iCwr9AuZo

 まあその真偽はともかく、あたしは簡単に諦めるつもりはなかった。兄貴なんか大嫌い
だ。パパとママが認めてくれるかどうかなんかどうでもいいけど、そもそも兄貴みたいな
優柔不断で根暗の男と付き合うなんて生理的に受け付けない。

 でもパパとママの離婚の原因を作った女の娘なんかに兄貴を傷つかせるのはもっと嫌だ
った。そのためにはあたしは犠牲になってもいい。兄貴を好きな振りをして兄貴の心をこ
ちらに向かせようとして来たのもそのためだ。たとえ一生兄貴のことを愛している振りを
しなければならなかったとしても。

 でもあたしはもっといい手段を思いついたのだ。

 目の前にはどうやら兄貴に惹かれているらしい清楚なお嬢さんがいる。見た目の可愛ら
しさでは多少奈緒には劣るかもしれないけど、こういう感じの子が好みの男にとっては十
分に可愛らしい。

 イケヤマに奈緒を狙わせるのと同時にユキを兄貴と親しくさせる。もちろん兄貴がユキ
のことが好みではないこともあり得るから、その間もあたしも兄貴には誘惑を仕掛ける。

「ねえ、ユキちゃん」

 あたしは兄貴との出会いの話をまだ続けていたユキの話を遮った。

「あたしたちって女子校だからお兄さんみたいな・・・・・・って、はい。何ですか」

「ユキちゃんみたいな子が兄貴の彼女ならあたしも嬉しかったのに」

 ユキの顔が突然真っ赤に染まった。思っていたより効果があったようだ。あたしはわく
わくした。

「別に奈緒さんっていうこの子とはよく知らないけどさ、さっきからユキちゃんと話して
いるとユキちゃんって兄貴の好みのど真ん中だと思うな」

「そんなことないですよ・・・・・・それにお兄さんには奈緒ちゃんがいるんだし」

「そうだよね。ごめん、変なこと言って。でもこれは単なる勘なんだけど、奈緒さんって
いい子だと思うけど兄貴には合わないんじゃないかなあ」

「・・・・・・奈緒ちゃんはいい子ですよ」

「うん。それはそうだと思うけど。でもあたしはこれまでずっと兄貴の妹をやってきたか
らさ。兄貴に合う子はよくわかっているつもりだし、兄貴には兄貴と気の合う子と付き合
って欲しいんだ。こうみえてもあたしって兄貴想いなんだよ」

 ユキは考え込んだ。


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