過去ログ - ビッチ
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217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/29(土) 00:21:02.07 ID:0rMHkqmno

 結局楽しかったひと時の集まりが解散したのは夜中の一時前だった。

 起き上がった明日香に対して父さんはもう寝た方がいいよと声をかけた。

「うん。もう寝る。叔母さん一緒に寝よ」

 明日香は叔母さんに言った。叔母さんは笑い出した。

「明日香が珍しくあたしに甘えてるからそうするか。結城さん、いい?」

「うん。そうしてやって。さて、じゃあもう寝るか。おい奈緒人もおきなさい」

 もともと起きていた僕だけど、父さんに声をかけられて目を覚ました振りをした。

「奈緒人もちゃんと起きたか? 歯磨いてさっさと寝た方がいいよ」

 叔母さんが笑って言った。

 こうしてこの夜の小宴会は解散になった。叔母さんは洗い物をすると言ったけど明日も
仕事があるんだからと父さんは叔母さんを止めて明日香の方を見た。

「明日あたしがやっておくよ。叔母さん行こ」

「明日香も大人になったなあ。じゃあ明日香に甘えるか。結城さん、奈緒人。お休み」

「お休み玲子ちゃん」「お休み叔母さん」

 父さんと僕が同時に言った。二人が出て行くと父さんが伸びをして眠そうにあくびをし
た。


 歯磨きを済ませて自分の部屋に戻った僕はさっきユキさんから来たメールを開いた。


from :ユキ
sub  :こんばんは〜
本文『メアドを教えてもらった直後に図々しくメールしちゃいました(汗)』

『親友の奈緒の彼氏ならあたしの親友ですから! ナオトさんそこで引かないでください
ね』

『奈緒に彼氏ができたって聞いてびっくりです。昔からピアノ一筋だと思っていたのに裏
切られた〜(笑)』

『でもよかったと思います。奈緒って昔からもてたけどその割には男の子に興味がないみ
たいだったから少し心配だったんです。本当は今まで奈緒が気に入る男の子が奈緒のそば
にあらわれなかっただけなんでしょうね。ナオトさんは初めて奈緒が付き合いたいと思っ
た男の子だったのね』

『奈緒のことよろしくお願いします。あと奈緒に対する十分の一くらいでいいからあたし
のことも相手してね』

『それでは図々しいメールでごめんなさい。これからもよろしくお願いします(はあ
と)』


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