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257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/10/03(水) 00:24:23.50 ID:RgkJGLofo

「あのさあ」「あの・・・・・・」

 僕とユキは同時に話し始めた。

「先にどうぞ」

 僕はユキに話を譲った。

「明日香の指示通りにおせち料理買えなかったわけだけどどうするつもりなの?」

「どうするって・・・・・・予約なしでは買えないんだから仕方ないでしょ」

「いいの? 明日香に怒られますよ」

「両親が何か考えてくれるでしょ。それに叔母さんだって新年はうちに来てくれると思う
し。大晦日は出前の蕎麦とかで過ごすよ」

「出前の蕎麦とかって・・・・・・それこそ予約した?」

「してないけど」

「じゃあ無理ね。ナオトさんと明日香って本当に世間知らずなのね」

「そうかな」

「うん、そうだよ。わかった、あたしがおせちも年越し蕎麦も面倒みてあげる」

「いいよ、そんなの。カップ麺の天蕎麦だって全然大丈夫だし」

「あたしが嫌なの。そんなものを明日香とナオトさんに食べさせるのは」

 ここまでくるといくらナオが明日香の親友なのだとしてもいくらなんでも行き過ぎだっ
た。

「そこまで君に迷惑かけられないし気にするなよ」

 そう言うとユキは目を伏せた。

「ナオトさん、もしかして迷惑?」

「そんなことないよ。でもユキさんだって忙しいのに」

「あたしは休み中は暇だから」

 僕はユキの返事にひどく違和感を感じた。

 ユキはコンテストではユキの後塵を拝したかもしれないけど、それでも二位に入賞する
くらいの実力がある。そして一位のナオがあそこまで過酷な練習スケジュールを組んでい
いる以上、ユキだって状況はほとんど同じではないのか。

「ユキさんだってピアノの練習とかで忙しいでしょ。音大を目指すなら休みなんかないらしい
じゃん。君だってピアノで忙しいんじゃないの?」

 それを聞いたユキは驚いた様子だった。

「随分詳しいのね。ナオに聞いたの?」

 ユキが僕を見つめて言った。


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