33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 00:03:00.18 ID:JedZn9S4o
僕が階下の騒音を無視することして毛布を頭からかぶろうとしたとき、ポップミュー
ジックの音が強烈な音量で流れ始めた。ここにいてさえやかましいくらいのボリューム
だ。
僕はついにこのまま寝入ることを諦めた。これでは近所の人たちにも迷惑なほどの音
量だったし、このまま放ってはおけない。
階下に下りてリビングに入った僕はまっすぐにオーディオ機器の方に向かい、アンプ
の電源をオフにした。思ったとおり突然静まり返ったリビングのソファには、思ってい
たとおりだらしなく横たわっている妹の姿があった。
リビングの床には脱ぎ散らかした妹の派手な服が転々と乱れている。当の妹はお気に
入りの音楽を消されて、ソファから起き上がり何か聞き取れない声で怒鳴りながら僕に
掴みかかってきた。
妹の顔が僕のそばに寄ってくると強く酒の匂いがした。やっぱり飲んでたんだ。
「何で勝手に音楽消すのよ。あんたには関係ないでしょ」
妹は僕の横に立って僕の方を睨みながら言った。でもその声は呂律が回っていなかっ
た。
「近所迷惑だろ。何時だと思ってるんだよ」
「うっさいなあ。あたしのそばに来ないでよ」
妹は明らかに泥酔しているようだった。
「とにかくシャワー浴びて寝ちゃえよ。ガキの癖に酒なんか飲むからこんなことするん
だろうが」
僕は本当にイラついていた。明日は早起きしてナオに告白しなければいけないのに。
何でこういう日にこいつはこんなトラブルを持ち込むのだろう。
「ガキって何よ、ガキって」
妹はふらつきながら僕を睨んだ。
「とにかくシャワーー浴びて寝ろ。今ならまだ母さんたちにばれないから」
こういうことは前からたまにだけどあった。ここまで酷いのは初めてだけど、僕はト
ラブルを起こすのが嫌だったからこいつが飲酒いていることを両親には黙っていたのだ
った。
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