44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 21:49:30.10 ID:JedZn9S4o
ナオと一緒にいると三十分なんてあっという間に過ぎていってしまった。学校がある
駅に着いた時、僕は僕の腕に抱き付いているナオの手をどうしたらいいのかわからなく
て一瞬戸惑った。このまま乗り過ごしてしまってもいいか。僕はそう思った。
でもそこで彼女は僕の高校のことを思い出したようだった。
「あ、ごめんなさい。明徳ってこの駅でしたね」
ナオは慌てたように僕の腕と手から自分の両手を離した。彼女の手の感触が失われる
と僕は何だかすごく寂しい気がした。
「ここでお別れですね」
「うん・・・・・・明日は時間どうしようか」
「あたしはナオトさんに合わせますけど」
「じゃあ今日より三十分くらい遅い時間でいい?」
「はい。また明日あそこで待ってます」
ここで降りるならもう乗り込んできている乗客をかき分けないと降車に間に合わない
タイミングだった。
僕は彼女に別れを告げて乗り込んできている人たちにすいませんと声をかけながら駅
何とかのホームに降り立つことができた。
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