過去ログ - ビッチ
1- 20
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 21:58:48.91 ID:JedZn9S4o

「でも何で妹はそのイケヤマってやつと別れたのかなあ」
 ようやく僕はそっちの方が気になってきた。「遊び人同士うまく行ってそうなものだ
けど」

 女さんは少しためらった。でも結局僕にイケヤマと妹の印象を話してくれた。

「あたしも何度か四人でカラオケ行ったりゲーセンに行ったくらいなんだけど」

「うん」

「さっき兄友が言ってたのは嘘じゃないよ。イケヤマ君って見かけは酷いけど中身は結
構常識的な男の子だった」

 その真偽は僕にはわからないけど一度外で妹と妹の彼氏を見かけたことがある僕とし
ては素直には信じられない話だった。

「それでね・・・・・・ああ、だめだ。またナオト君の妹さんの悪口になっちゃうかも」

 僕は笑った。

「だから気にしなくていいって」

「うん。明日香ちゃんって別にイケヤマ君じゃなくても誰でもいい感じだった。妹さん
って別に本気で彼氏なんか欲しくないんじゃないかな」

「まあ、そういうこともあるかもね。背伸びしたい年頃っていうか、自分にだけ彼氏が
いないのが嫌っていうことかもね」

「それとはちょっと違うかも。何て言うのかなあ、彼氏を作って遊びまくって何か嫌な
ことから逃げてる感じ?」

「そうなの?」

 そうだとしたら妹はいったい何から逃げていたのだろう? 再婚家庭の中で唯一気に
入らない僕からか。

「まあ、あんまりマジに受け取らないで。実際に明日香さんと会ったのってそんなに多
くはないしそれほど親しくなったわけでもないから」

「うん」

「そんなことよりさ」
 ようやく元気を取り戻した女さんが突然からかうような笑みを浮べて言った。「富士
峰の彼女ってどんな子?」

「どんな子って」

「どういう感じの子かって聞いてるのよ? それで大分年下だけどどういうところが好
きになったの?」

 僕がナオにマジぼれしていなければそれはトラウマ物のセリフじゃんか。僕は女さん
に振られたことがあるのだし。

 でもこの時の僕は女さんのからかいには動じなかった。それだけナオに惹かれていた
からだったろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1204.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice