過去ログ - ビッチ
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515:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/11/13(火) 00:01:56.58 ID:hx9segxTo

第五章 池山



 俺は有希の指示を思い出した。



『そう。それならいいや。今、明日香が駅前の方に逃げて行ったからさ、あの子を捕まえ
て慰めるなり何なりしてみたら?』

『自信がない? そんならもう無理矢理やっちゃえばいいじゃん。前から明日香に待たさ
れて彼女を抱くの我慢してたんでしょ? あの子はあんたなんかに気はないよ。ナオトさ
んのことしか好きじゃないみたいだしさ』」

『何ならイイダとかも呼んでみんなで輪姦しちゃえば? 今のあの子ってあんた好みの真
面目そうな中学生の女の子の格好してるしさ』

『わがままだなあ。最初は一対一がいいの? だったらすぐに駅前に行けよ。言っておく
けどあんなビッチに同情する必要なんかないよ。あの子はあんたなんかこれっぽちも見て
ない。ただ自分に都合よく利用することしか考えていないんだしさ』

『ああ、それを知りたいのね。じゃあはっきり言うけど明日香が好きなのはあんたじゃな
いよ。あの子は自分の兄貴のことしか頭にないんだから』

『うん、そう。兄貴はついていっていないから、明日香は一人だと思うよ。じゃあ頑張れ
よ、ようやくあんたの思いがかなうんだからさ』



 このとき俺は有希の言葉に合わせたのだった。こいつに逆らう気はなかったから。でも、
有希の言い出したように飯田たちを呼んでしまえば明日香はそれで終わりだ。逆に言えば
俺だけなら明日香を救うことができる。俺は明日香を無事に家に送り届けた後に、有希に
言いつけどおり明日香の処女を貰ったよと報告すればいいのだ。

 それなのに運悪く明日香は飯田に出合ってしまい、あいつのアパートに連れて行かれた。
飯田のアパートに踏み込んだ俺は、悲鳴を上げて抵抗している明日香に手をあげている飯
田の無防備なケツに思い切り蹴りを入れた。飯田は吹っ飛んで壁にぶつかり明日香の体か
ら離れた。

 俺が警察でこの程度の尋問で済ませてもらえたのは明日香のおかげだった。明日香は頭
に血が上って飯田を半殺しにしてやろうとしていた俺にしがみついて俺を止めてくれたの
だ。

 俺は明確に有希の指示に背いたのだ。明日香を滅茶苦茶にしろという指示に。飯田に襲
われている明日香のことを傍観していれば有希の満足する結果になったと思うけど、自分
の女が飯田なんかに犯されているところを見過ごすなんてとてもできない。

 とりあえず有希には作り話でもして宥めておくしかない。有希には真実を知る飯田に接
触する手段はないのだし、明日香だって自分が襲われた詳細を有希に話したりはしないは
ずだ。

「悪かったよ有希。飯田の野郎が俺より先に明日香を抱こうとしたからよ。ついかっとな
って」

 有希が電話の向こうでため息をついた。

「はあ。男って本当に馬鹿ね。順番なんてどうでもいいでしょ。ちょっと待ってれば明日
香を抱けるのに何でそんなことで喧嘩なんてしたのよ」

「悪い」

 俺は素直に有希に謝った。


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