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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/02(日) 22:52:27.16 ID:SMaVK8Xxo

「何だよ」

 僕は無愛想に言って近寄ってくる妹から体を離そうとした。ただ僕の視線の方は突然
清楚な美少女に変身した妹の容姿に釘付けになっていた。

「お兄ちゃん・・・・・・何であたしから逃げるのよ」

「何でって・・・・・・。おまえこそ何でくっついて来るんだよ」

「ふふ」

 妹が笑みを浮べた。それは複雑な微笑みだった。僕にはその意味がまるで理解できな
かった。

「何でだと思う? お兄ちゃん」

 そう言って妹は僕の腕を引っ張った。いきなりだったために僕は抵抗できずに妹に引
き摺られるままソファに座り込んだ、妹が僕に密着するように隣に座った。

「いや、マジでわかんないから。僕は自分の部屋に行くからおまえももう僕から離れ
ろよ」

「そんなに慌てなくてもいいでしょ。あたしが近くにいると意識してドキドキしちゃ
うの?」

「そうじゃないって。つうかいつも僕に突っかかるくせに何で今日はそんなに僕にくっ
つくんだよ」

 その時妹の細い両腕が僕の首に巻きついた。

「何でだと思う? お兄ちゃん」

 再び妹がさっきと同じ言葉を口にした。

 僕は妹の体を自分から引き離そうとしたけど、妹は僕に抱きついたままだった。

「何でだと思う?」
 妹は繰り返した。「そう言えば、この間お兄ちゃんと一緒にいた子って中学生でし
ょ? 何年生?」

 僕は明日香の突然の抱擁から逃れようともがいたけど明日香の腕は僕の首にしっかり
と巻きついていて簡単には解けそうになかった。

「二年だけど」

 仕方なく僕は妹に答えた。本当にいったい何なのだろう。

「お兄ちゃん・・・・・・本当にあの子と付き合ってるの? あの子何って名前?」

「・・・・・・おまえには関係ないだろ」

「いいから教えて。教えてくれるまでお兄ちゃんから離れないからね」


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