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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/02(日) 22:54:21.69 ID:SMaVK8Xxo

 ここまで来たら全て妹に明かすしかなさそうだ。妹を振り放すには今はそれしか手が
なかった。

「付き合ってるよ。つうか今日から付き合い出した」

「え? じゃあ相合傘してたのとか昨日待ち合わせしてたのは?」

「あの時はまだ付き合い出す前だよ」

「いったいいつ知り合ったのよ」

「だから傘に入れてあげた時からだけど」

「じゃあ知り合ったばっかじゃん。お兄ちゃんってヘタレだと思ってけどそんなに手が
早かったのか」

 それには答える必要はないと僕は思った。

「で、あの子の名前は?」

「鈴木ナオ」

「ふーん。で、そのナオって子のこと好きなの?」

「・・・・・・好きじゃなきゃ付き合うわけないだろ」

 妹は僕に抱きついていた手を放して俯いた。僕はほっとして自分の部屋に戻ろうとした。
その時ふと覗き込んだ妹の目に涙が浮かんでいることに気がついた。

 僕は立ち上がりかけていたけど再びソファに腰を下ろした。

「泣いてるの? おまえ」

「・・・・・・泣いてない」

 僕は最初、明日香が僕に彼女ができて寂しくて泣いているんじゃないかと考えた。で
もそんなはずはなかった。長年、明日香は僕のことを嫌ってきた。しかも嫌って無視す
るだけでななく直接的な嫌がらせまでされてきたのだ。そんな憎悪の対象である僕に彼
女ができたからといって寂しがったり嫉妬したりするはずはないのだ。

 その時、ようやく僕は思いついた。

 妹にとって彼氏と別れたのはかなりの衝撃だったのではないか。兄友の話では妹の方
からイケヤマとか言う彼氏を振ったということだったけど、妹にはそいつを振らざるを
得ないような事情があったのだろう。

 兄友と女さんはイケヤマのことを外見と違って真面目な奴だと考えているようだった
けど、一度見かけたそいつの様子からは真面目なんて言葉はそいつには似合わないとし
かいいようがなかった。

 そうだ。妹はイケヤマの何らかの行為に嫌気が差してそいつのことを振ったのだろ
う。でも心底嫌いになっての別れではなかったのかもしれない。

 だからこいつも今は辛いのだ。


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