過去ログ - ビッチ
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672:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/01(土) 22:33:21.36 ID:LrpdIN9mo

 叔母さんの部屋に入った僕たちは当面しなければいけないと思うことに直面したせいで、
しばらくは叔母さんの身に起きたことを考えずにすんだ。

 僕は叔母さんを寝室のベッドに寝かせた。とりあえず濡れた服を脱がして体を拭かない
といけない。それで僕は明日香に部屋を追い出された。一度しなければいけないことを見
つけた明日香はもう迷わなかった。

 それでやることのなくなった僕は叔母さんの部屋のエアコンを入れた。リビングからは
いつも目を奪われる素晴らしい夜景が広がっていたけど、今の僕には全く意識の中に入っ
てこなかった。

 仮に叔母さんが明日香と同じ目にあったのだとしたら。僕は考えただけでも頭に血が上
った。明日香が襲われたと聞いて湧き上がった殺意が再び沸き起こってくる。玲子叔母さ
んを、よりにもよって僕たちの大切な玲子叔母さんをもし傷つけたやつがいるならただじ
ゃおかない。

 でも同時に僕は自分には何ができるのだろうと考えざるを得なかった。僕はあまりにも
非力だ。心の中で思うことは一つとして実行したことがない。

 いやそうでもない。最近では奈緒に告白したり明日香に告白したりはした。でも僕がし
たことなんて相手の告白に応えただけだ。自分から行動を起こしたことなんて一つもない。

 警察の平井さんも玲子叔母さんも僕のことを買いかぶっていた。僕が明日香のために行
動を起こすと思い込んでいたのだから。

 でもその実ここまで僕がしたことは何だったか。叔母さんに頼って明日香を退院させた。
気が弱っていた明日香をさぞ偉そうに慰めた挙句、興奮に負けて明日香を抱いた。明日香
への気持は嘘じゃないと思うけど、実際にしたことはその程度のことでしかなかったのだ。

 自分への後悔の念に思い悩んでいた僕は明日香の呼び声にやっと気がついた。

 叔母さんの体を拭いて着替えさせていた明日香が僕を呼んでいる。僕は再び寝室のドア
を開けた。

 ベッドの上で玲子叔母さんが下着姿で仰向けになって寝ていた。

「おい・・・・・・! まだ叔母さん服着てないじゃんか」

 僕は叔母さんを一目見て慌てて言った。

「うん。でもお兄ちゃんにも見ておいて欲しくて。叔母さんの体を見て」

 僕はとっさに叔母さんの半裸姿から逸らした目を戻して、改めて叔母さんを眺めた。

 ・・・・・・首筋の噛み跡どころではなかった。明日香によって上下の下着だけ着せられて寝
入っている叔母さんの肌には、両腕から両足にいたるまで点々と赤い痣がまるで絵の具で
塗ったように散りばめられていたのだ。


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